留学生レポート

留学生レポート 多摩美から海外へ 2025年度

横山 日菜

横山 日菜
横山 日菜

日本画専攻

留学先:ヘリット・リートフェルト・アカデミー

海外旅行の経験もなかった私にとって、留学はずっと憧れでした。ある日突然、「世界を知りたい、外に出たい!」という気持ちがあふれ、「あー、日本出てえ!」と思ったことが交換留学を志したきっかけです。語学学習では、とにかく英語に触れる環境をつくることを意識し、スマホやパソコンを英語設定にして、日本語をできるだけ減らしました。英語を堅い「言語」として捉えるのではなく、感情に合わせて使う生きた言葉として向き合うよう心がけました。

留学を通して、アーティストとしての生き方や人間関係の築き方、失敗することの大切さを学び、完璧でなくていいという価値観に出会いました。また、人種や性別、年齢を越えた大きな愛を受け取り、今度は私がそれを伝えていきたいと強く思うようになりました。

留学は良いことも悪いことも含めて多くの視点を与えてくれます。不安を抱えている人や自信のない人こそ、恐れず一歩踏み出してほしいと思います。世界があなたを待ってます!がんばれ!


カク ヨウ

カク ヨウ
カク ヨウ

大学院 情報デザイン領域

留学先:ウィーン応用美術大学

私は、自己探求と将来的に学術に貢献したいため、学生の思考力と総合的な能力を重視するウィーン応用美術大学を選びました。幼少期から東アジア文化の影響を受けて育つ一方で、その限界も感じていました。そこで、異なる文脈における美術教育のあり方を当事者として理解したいと考え、留学を決意しました。

語学学習については、ポッドキャストを通じて芸術分野の専門的な語彙を学びました。加えて、英語交流プラットフォームにも参加し、英語で思考を組み立てる練習を継続してきました。語学学習とは、母語話者のような流暢さを目指すことではなく、言語を通して自己や世界を観察するための「メガネ」を獲得することだと思います。

こうした背景を前提に、今回の交換留学を通じて多角的な学びを得ることができました。まず、今後の研究の基盤となるテーマが定まりました。また、日常的な行動規範や、人生の軌道が定まり、さらには未来社会への関与など、「生き方の可能性」そのものに対する認識も深まりました。

そのため、これから留学を目指す方々に対しては、留学の各段階において、自身の選択を継続的に思考し、比較することの重要性を強調したいと思います。自己を開き、他者と対等かつ率直に対話する姿勢をぜひ身につけてください。


アキ ガブン

アキ ガブン
アキ ガブン

劇場美術デザインコース

留学先:台北芸術大学

私が台湾への交換留学を志した理由は、中国出身で日本に留学している立場として、同じ文化圏に属しながらも異なる背景を持つ台湾の演劇を、別の視点から観察したいと考えたからです。そこで、自身を演劇創作者として改めて見つめ直し、視野を広げたいと思いました。台湾の前衛的な演劇雰囲気や社会の包容性は、演出と舞台美術の関係を理解する上で大きな魅力でした。

言語面では、同じ中国語であっても専門分野を中国語で学んだ経験がなく、環境に慣れるまで時間を要しました。しかし、この言語的な利点を活かし、日本での学習の中で十分に理解できなかった内容を、より深く考え直すことができました。

今回の交換留学を通して、物事を多角的に捉え、「問いを立てる」ことの重要性を実感しました。演劇創作にはテキスト、身体、社会的背景などを総合的に考える視点が必要であると感じています。今後は、この経験を自身の演劇および舞台制作に活かしていきたいです。

交換留学を目指す学生には、柔軟で開かれた姿勢を持つことが大切だと思います。新しい環境で自分と周囲を受け入れることで、留学中の経験はかけがえのない宝物になるはずです。